大手銀行各社、個人向け無担保ローン強化のワケ

個人向け無担保ローンはまだまだ健在

2015年10月19日更新

無担保ローンとは、お金を借りる際に自動車や不動産などの担保を必要としないローンのことです。「申し込み⇒審査⇒契約⇒融資」までのスピードがとても早く(即日審査・即日融資も多い)、「今すぐお金が必要!」という方の要望に応えるローンです。担保ありのローンに比べると、金利が高く、審査も厳しいとされていますが、銀行や消費者金融、カード会社などがいろいろな種類の無担保ローンサービスを行っています。

2015年現在でも、担保なしで利用できる個人向け無担保ローンは健在です。利便性をアピールするものやイメージの良いタレントを親近感を与えるようなCMや交通広告もさかんです。

「みんなにオープン。」というキャッチコピーで人気お笑いコンビ:バナナマンを使ったCMを行っているアイフル。
アイフルは世にごまんとあるの消費者金融業界の中でも、銀行のグループに所属していません。

「はじめてのアコム」というキャッチコピーを貫き通しているのは、女優の永作博美を起用しているアコム。

銀行系のカードローンを例に出すと、俳優の阿部寛を起用している三菱UFJ銀行の無担保ローンは『バンクイック』という名前で広告を出しています。また、オリックス銀行のカードローンは、女優の篠原涼子を起用して「頼られる人の。」という宣伝文句を使っています。

三井住友銀行の『フリーローン』やりそな銀行の『りそなフリーローン』、みずほ銀行の『みずほ銀行多目的ローン』なども無担保で借り入れを行うことができます。

「年収の1/3しか借り入れができない」という総量規制も健在ですが、まだまだ個人向けの無担保ローンの需要はあり無担保ローンがなくなるということはなさそうです。

低金利に苦しむ大手銀行、消費者金融と経営統合

以下は、2012年11月26日時点の情報です

景気の低迷で懐 (ふところ) が寒々としているのは、どうやら我々だけではなさそうです。長引く低金利の中もがき苦しんでいるのは大手銀行も同じこと、企業向け融資や住宅ローンの収益がなかなか思うように伸びないため、貸出金利が高く収益源として大きな期待が望める「個人向け無担保ローン」の強化に各銀行が動き出しました。

住宅ローンひとつ取ってみても、毎月の収入どころかヘタをすると会社の存続すらあてにならない今日この頃、昔のように冒険心だけで家を買おうとする人はまずいないでしょう。

銀行の個人ローン残高は減る一方だし、これ以上低金利の改善や資金需要の増加もままならない……となれば消費者金融との合体もいた仕方ない事かも知れません。

UFJ、三井住友。モビットはどちらのもの?

そんな中、テレビCMでもお馴染みのあの消費者金融「モビット」の事業分割を2013年の後半に行うと、三菱UFJフィナンシャル・グループ並びに三井住友FGが発表しました。

今まで両行はライバル関係でありながらも共に50%ずつ出資するという不自然な共同出資の形を取ってきましたが、いよいよその形を解消するというのです。

モビットは三菱UFJ銀行 (旧三和銀行) と三井住友フィナンシャル・グループの傘下に入ったプロミス (現SMBCコンシューマーファイナンス)、そしてアプラス (現アプラスフィナンシャル)の共同出資で2000年に設立、その後アプラスがUFJグループ離脱で資本撤退した後は三井住友銀行がプロミスの株式を取得しました。

従って、モビットは三菱UFJフィナンシャル・グループに属しながらも三井住友フィナンシャルグループが間接的に出資するというおかしな関係でしたが、こうした資本のねじれを発展的に解消するためにモビットの保証事業とローン事業との分割が検討されることになりました。

保証事業は、UFJ。ローン事業は、三井住友へ

その結果、モビットが行っていた保証事業三菱UFJ銀行側が引き継ぎ、そして三井住友フィナンシャル・グループ傘下の消費者金融SMBCコンシューマーファイナンス‥‥つまり旧プロミスが、今までやってきた消費者向けの貸し出し業務(ローン事業)をそのまま引き継ぐ形へと話がまとまったようです。

要するに、三菱UFJの傘下には「アコム」三井住友FGは「旧プロミス」、来年4月にはイオン銀行が「イオンクレジットサービス」と経営統合、新生銀行は一足早く子会社である消費者金融新生フィナンシャルから個人向けカードローン事業を譲り受け、去年の10月から「レイク」ブランドの個人向けローンを始めています。

銀行の個人向けローンにおける致命的な弱点は、契約までに時間がかかることと独自の審査ノウハウに欠けることです。

その反面、総量規制の「年収の3分の1」という貸出規制の対象外なのでこうして消費者金融と手を組むことで銀行の持つ弱点も解消できるのでは‥‥という思惑もあるようです。

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