2回目の債務整理は、自己破産か個人再生がおすすめ
記事の最終更新日:2021年05月07日
カテゴリ:債務整理について
債務整理は回数制限なし。もう一度相談してください

やっとの思いで債務整理ができても「返済額を減額してもらったのに、返済できなくなってしまった!」という方は少なくありません。
不景気のあおりを受けて、給料は減り、ボーナスカット。病気やケガで休職しなければならなくなった……という方は、どうすればよいのでしょうか?
誰にも相談せずに返済を遅らせ続ける、消費者金融では借りられないから、個人間融資や闇金融に手を出す……なんてことはもってのほかです!
まずは、債務整理をお願いした弁護士か司法書士に相談するのがよいでしょう。
も く じ
- 債務整理は回数制限なし。もう一度相談してください
- 債務整理の種類によっては、ある程度の期間を置く必要がある手続きもある
- 二度目の債務整理は、自己破産か個人再生を!
- 任意整理から個人再生、自己破産に手続きの変更が可能
- 自己破産の13年後に任意整理を行った男性の体験談
- 2回目の債務整理を行う前はどんなことが不安でしたか?
- 借金はいくらありましたか?どこから借りていましたか?
- なぜ2回目の債務整理を行うことになったのでしょうか?
- 債務整理手続きは誰に依頼したのでしょうか?
- 2回目の債務整理で借金はいくらくらい減らせたのでしょうか?
- 任意整理を弁護士に依頼した費用はどれくらいかかりましたか?
- 2回目の債務整理を終えて、生活はどう変わりましたか?
- 2回目の債務整理を考えている方にアドバイスがあればお願いします
債務整理の種類によっては、ある程度の期間を置く必要がある手続きもある
債務整理を行う際、基本的に回数制限というものはありませんが、期間を置かないと行えないものもあります。
例えば
自己破産は、前回の自己破産で免責を受けてから7年経過しないと再び自己破産を行うことはできません。
というのも、自己破産で免責を受けた後の7年間は免責不許可事由扱い(自己破産を許可しない事項のひとつ)となる為、 次の自己破産で免責が下りない(借金が帳消しにならない)のです。
【関連記事】免責不許可事由とは?免責を受けられない(借金をゼロにしてもらえない)可能性がある?
そのため、自己破産から7年以内に再度借金の整理を行う際は、自己破産以外の任意整理、個人再生、特定調停などを選択することになります。
過去に債務整理をしている場合でも、債務整理をすることができます。
しかし、二度目だと貸金業者が和解に応じない可能性も高くなります。
例えば、任意整理は、弁護士や司法書士が裁判所を通さずに貸金業者と和解交渉して借金を減額してもらう手続きです。
債務整理に回数制限はありませんが、一度任意整理をしてしまっている場合は、交渉も難しくなります。
二度目の債務整理は、自己破産か個人再生を!
一度目の債務整理が任意整理だった場合、減額された借金を返せなくなったので、二度目の債務整理を希望するという方は少なくありません。
任意整理の手続きは、債務整理の中でも比較的簡単に済ませることが可能です。

金融機関と直接交渉し、将来的な利息をカットしたり、月の返済額を減らす(返済期間を伸ばして回数を増やす)ことができます。
しかし、借金が高額だった場合、手続きは簡単でも、減額した借金を本当に完済できるかわかりません。
【関連記事】任意整理とは?流れやデメリット、期間をわかりやすく解説
任意整理から個人再生、自己破産に手続きの変更が可能
例えば、個人再生なら、貸金業者の同意なしに裁判所を通じて借金を減額できる場合があります。

【関連記事】個人再生とは?費用や流れ、デメリットのわかりやすいまとめ
自己破産も裁判所が中心で手続きを行うので、貸金業者と和解交渉などする必要がありません。

【関連記事】自己破産すべき人とは?手続き前に知りたいことまとめ
任意整理で返済を進めている途中でも、自己破産や個人再生に切り替えることが可能です。もし、任意整理で減額した借金を完済できるか不安な方は、債務整理を依頼している弁護士や司法書士に相談してみましょう。
ヤミ金業者に注意しましょう

また、自己破産の後には、個人信用情報機関に事故情報が登録されるため、大手の消費者金融などから再び融資を受けることが難しくなるせいか、借金の勧誘が届くケースも多く、貸金業者の中には「ブラックリストに載っていても借り入れ可能」など甘い言葉で誘うヤミ金業者もあります。
自己破産は7年経過しないと再び手続きを行えないことをヤミ金業者は知っているためにこのような誘惑を行うので、注意を払わなければいけません。
何回もできるから大丈夫と気を緩めず、債務整理後に再度お借り入れを考える際は、十分気をつけてください。
【関連記事】闇金とは?闇金融の借金に返済義務はない?撃退法や相談先など
自己破産の13年後に任意整理を行った男性の体験談

Y郎さんは以前自己破産をしていたことを言わないまま弁護士に依頼して任意整理手続きを行い、借金を減額(利息分を大幅にカット)してもらったそうです。
39歳 男性 Y郎さん(仮名)時間が経っていたので債務整理経験もバレずスムーズに手続きできた
2回目の債務整理を行う前はどんなことが不安でしたか?
自己破産の13年後に任意整理を行う事にあたり不安だった事は「私の考えと債権者の方々の考えがうまくまとまるかどうか」それにつきます。
そもそも任意整理は、支払いが困難になった債務者が債権者に対して、支払いの減免をお願いすると言う事なので、私が「毎月このくらいなら大丈夫」と言っても、全ての債権者がそれで納得していただけるとは限りません。
その為そこの部分については私自身大変不安に感じていましたし、その事で交渉が決裂したらどうなるのだろうと言う不安はありました。
借金はいくらありましたか?どこから借りていましたか?
・楽天カード:65万程度キャッシング
・キャネット:50万
・ビアイジ:30万
の計145万ほどの債務がありました。
破産も視野に入れていましたがまずは返済を大前提にと考えていました。
なぜ2回目の債務整理を行うことになったのでしょうか?
私の収入に対して毎月の支払いがとてもキツかったと言うのが第一に挙げられます。
当時私の収入は手取りで15万ほど、その中から借金の返済に充てる金額が毎月6万、家賃、携帯、光熱費を支払ったらとても生活をやっていける状況ではありませんでした。
それに今後利息の事を考えたら「何年もの間支払って行かなければならないのか」「いつになったら減るのか」そのへんの事を考えると気が遠くなりそうだったので、任意整理にありついた次第です。
債務整理手続きは誰に依頼したのでしょうか?
私の場合は弁護士に頼んで任意整理を行いました、札幌の名前は忘れてしまったのですが、〇藤先生と言う若手の弁護士さんだったのを覚えています。
きっかけは私が今後に対する不安から市役所に相談に行った際、市で借金相談を無料で行っていると言う話を聞き、そこに相談に出向いたらその日の担当が斉藤先生でした。
〇藤先生との相談は面談式で書面にどこにいくらの借り入れがあるかと言う話から始まり、私の件を受任していただけるまでちょうど30分ほどで済みました。

インターネットや広告で探す以外にも、無料相談でよい弁護士や司法書士に出会えるとありがたいですよね。
2回目の債務整理で借金はいくらくらい減らせたのでしょうか?
最終的にいくら減ったかまでは記憶していませんが、債権者の方々が利息の部分に対して大幅に減免していただいたのは覚えています。
特に楽天カードについては、今後の利息については全てカットし、更に毎月数千円の支払いまで譲歩してくれて、それだけでもかなり支払いが楽になりました。
他の債権者についても最低限の金利まで下げてくれて、更に支払いについても大幅に譲歩してくれたのはありがたかったです。
任意整理を弁護士に依頼した費用はどれくらいかかりましたか?
私の場合、債権者が3社と少なかった事から弁護士費用は手付金、報償金含めて20万円弱だったと思います。
費用については法テラスの方で立て替え払いと言う形をとり、毎月決められた金額を法テラスに支払うと言う形を取りました。

2回目の債務整理を終えて、生活はどう変わりましたか?
まず弁護士の先生が私の変わりに債権者の方と交渉している間、私は毎月の給料から弁護士の先生に言われた金額を毎月用意された通帳に振り込んで積み立てていて、話がまとまったら積み立てた額を事前に債権者に分配してくれたので、その分だけでも支払いは楽になりました。
正直、任意整理前と整理後の支払い額の差は総額でも1万5千円程度でさほど楽になったと言う気はしませんが、それでも整理前と比較すると精神的には楽になったと思います。
2回目の債務整理を考えている方にアドバイスがあればお願いします
さほど大きくない金額でどうにかやりくり出来ると思うのなら、任意整理することをお勧めします。

1度目の自己破産から13年が経過していたため、信用情報にも記録が残っておらず黙って2度目の債務整理に成功したそうです。
それでも、本来の意味で生活の見直しを考えるなら1度お願いした法律家に相談に行くのがよいと思ってしまいます。
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