自己破産したくない人が借金を解決する方法|任意整理できる?
記事の最終更新日:2023年02月28日
カテゴリ:債務整理について

新型コロナウイルスの影響で、休業や失業することになって「コツコツ返済していた借金が返せなくなった」って相談が増えているらしい。返済できなくなったら、どうすればいいのかな?
消費者金融やクレジットカードのキャッシング機能、銀行のカードローンなどでお金を借りていて、返済が困難になった場合は、住宅ローンや奨学金のように「ペナルティなしで、返済を猶予してもらう制度」がないかもしれない。
返済のために、新たな借金をするくらいなら、債務整理をしたほうがいい。
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も く じ
債務整理とは|国が認めた、借金解決手段

借金が返せなくなったら、債務整理という手続きをすることで、将来利息をカットしたり、月の返済額を減らしたり、返済義務を免除してもらったり(借金をゼロに)することが可能です。


「自己破産するしかないですか?」と相談に来た人でも、他の手続きで解決できる場合がある。
自己破産は最終手段。ほかの手続きで解決できるかも
自己破産とは、借金が返せなくなった人のための救済制度です。

国が法律で認めた手続きを利用し、裁判所から債務(借金を返済する義務)を免責してもらうことによって、借金の支払い義務を免れることができます。
ただし、自己破産の申立をする条件として支払い不能状態でなければなりません。
支払い不能とは:決まった基準があるわけではなく、職業や借金総額、収入などで個人差があり、裁判所が「今ある借金を返済できる状態ではない」と判断した状態のこと


自己破産以外で、借金問題を解決する方法

任意整理:(自己破産のように裁判所を通さず)貸金業者と直接交渉し、過去に払った分や将来かかる予定の利息をカットしてもらったり、分割払いの回数を増やして、月の返済額を減らしてもらい、3~5年程度で完済できるようにする方法

個人再生:裁判所に申し立てを行ない、借金の額を減らして生活を立て直すことができるようにする手続き。原則、借金総額の20%(借金総額の限度は5000万円)か、100万円の額が大きいほうを、3年間で返済する計画を立てる。マイホームを維持しながら、借金を減額できる

任意整理と個人再生、どっちがいい?
任意整理と個人再生の大きな違いは、借金を減額できる割合です。
任意整理の場合、減額できるのは利息や遅延損害金であることが多く、個人再生の場合は借金自体を大幅に減額することができます。



個人再生は、裁判所を通す手続きなので、手続きが複雑で、大量の資料を提出しなければならなかったり、依頼した事務所に何回か出向く必要がある。
任意整理は、依頼した司法書士や弁護士が貸金業者と直接交渉する手続きだから、原則1回しか事務所に行かなくていい。
また個人再生は、住宅ローンを除く債権者(お金を借りた相手)全員が対象になるので、保証人がついている借金も、友達や親族から借りている借金も、すべて整理する対象になってしまいます。
一方、任意整理は、整理をする債権者を選んで手続きすることが可能です。
さらに、信用情報機関に事故情報が記録され、新たにローンを組んだりクレジットカードをつくったりできなくなる期間も、個人再生のほうが長いです。
手続き | 期間 |
---|---|
自己破産 | 7~10年未満 |
個人再生 | 7~10年未満 |
任意整理 | 5~10年程度 |



どんな状況なら、任意整理で借金を解決できる?
(利息や遅延損害金をカットした)借金総額を、3~5年の分割払いで完済できれば、任意整理の手続きで借金問題を解決できる可能性が高いです。
※交渉によっては「将来かかる予定の利息」だけでなく「今まで払ってきた利息」もカットしてもらえる場合もある

「毎月返済できる金額」は、人それぞれ。家計の収支や生活状況、返済期間の収入などを考慮して、判断します。
例:150万円の借金があるAさん(28歳)の場合
収入:22万円
支出:18万円
→返済に回せるお金は、4万円
返済を「60回払い」に伸ばせた場合、毎月2万5000円ずつ返せば、150万円を完済できる
=任意整理できる可能性あり!


そこらへんノウハウがあるから、手続きできるかの判断は任せたほうがいいよ。
※60回払いでもとても返済できそうにない場合、法テラスに相談すれば、無料で相談を受けたり、一時的に自己破産の費用を立て替えてもらえる可能性があります
【関連記事】法テラスで自己破産する費用や流れ、デメリット

任意整理のデメリット
任意整理のデメリットは、完済後5年程は、新たにローンを組んだりクレジットカードをつくったりできなくなることです。
また任意整理をした貸金業者からは、お金が借りられなくなります。



任意整理のメリット
1.貸金業者からの催促がこなくなる
弁護士や司法書士に任意整理を依頼すると、貸金業者は取り立てや督促ができなくなります
2.過払い金が発生していた場合回収できる
この過払い金によって、借金がゼロになったり、手元に現金が戻る可能性もあります
3.特定の貸金業社を除いた手続きが可能
住宅ローンや保証人付きの借金などを除いて手続きすることができます
他にも、自己破産や個人再生に比べて
・家族に借金や手続きのことがバレにくい
・手続きしたことが、官報に掲載されない
・費用が抑えられる
といったメリットがあります。


あと、原則1回は司法書士や弁護士に会って話をする必要があるので、会いに行ける距離に事務所があったり、出張相談会などをやっている事務所にお願いするといいと思う。
借金問題解決にオススメの事務所
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東京国際司法書士事務所は、東京・中野(中野駅から徒歩2分のところ)に事務所があります。
電話・メール・LINEの3つの相談窓口があり、相談が何度でも無料なので、誰かに知られたり、依頼前にお金がかかるといったリスクなしで、借金問題解決の第一歩を踏み出せます。


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自己破産は、個人でも手続きできるけど…
今回は、手続きしてもらう内容を紹介しましたが、自己破産は自分で手続きすることも可能です。
報酬を払わなくてよい分、大幅に費用を抑えることができます。
ただし、自己破産に必要な書類(20ページ以上ある、破産申立書)を一人で作成することはなかなか難しく、裁判所とのやり取りも自身で行わなければならないため必要な知識や精神的負担も大きくなります。

法テラスなら、手続きの費用を立て替えてもらうことも可能

画像出典:https://www.houterasu.or.jp
法テラスとは、国が設立した司法援助機関です。
また「民事法律扶助」といって、経済的に困窮している方のための支援を受けることができます。
「民事法律扶助制度」を受けられる資産や収入の基準

画像出典:https://www.houterasu.or.jp
民事法律扶助制度で受けられる支援
・無料で弁護士や司法書士の相談を受けられる
・費用の立て替えを受けられる
・費用を抑えられる
・分割払いで費用を支払える

事務所や相談会に行けない今、こうやってすぐ対応してくれると、ありがたいね!
任意整理に近い、個人でできる手続きもある

裁判所をはさんで貸金業者と交渉し、3~5年で完済できるように借金を減らす特定調停という手続きがあります。
裁判所にいる「調停委員」というスタッフが手続きについて教えてくれて、交渉も代行してくれます。


あと、弁護士や司法書士が交渉するよりも貸金業者の対応が厳しかったりすることもあるそう(利息のカットに応じない、分割回数が少ない)。
特定調停については、下記の記事にまとめたから、気になる人は読んでみて↓↓
【関連記事】特定調停とは?デメリットや流れ、費用を日本一わかりやすく解説

どんなに大きな借金を抱えても、国が自己破産という再スタートのしくみを用意してくれている。
借金について人に相談するのは勇気がいるけど、ひとりで悩んでいても、問題は解決しない。
「借金が返せない」と思ったら、相談してみて。「もっと早く相談すればよかった」って人がたくさんいるから。

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