個人民事再生と自己破産の違い

注意!同じ裁判手続きでも、個人再生と自己破産は大違い

個人民事再生と自己破産の違い

債務整理手続きを取る場合、任意整理、特定調停、自己破産、個人再生と各種ある中、どれが自分の状況に最もふさわしいのかを見極め、自身にあった手続きを行うことになります。

この中でも、個人再生と自己破産は同じ裁判手続きであるといった類似性があるのですが、最終的に行く着く先はまったく違ったものとなっています。

今回は、この二つの手続きの違いを知り、自分の状況にふさわしいかどうかを確認してみることにしましょう。

自分に合った債務整理手続きを見つけることができれば、借金に悩まされることのない新しい生活を手に入れられる日も近いかもしれません。

自己破産の場合

自己破産の図解

自身の財産を債権者への返済のために、すべて換価しなければなりません。

まるで「無一文になってしまう」といったイメージが浮かんできますが、そういった意味ではありません。

自己破産における財産というのは、時価で20万円以上の価値があるものに限ります。よって、すべてを失ってしまうわけではありません。

こういったデメリットはありますが、手続きが進み免責決定を得ることができれば、貸金債務などはすべて返済義務がなくなります。


【関連記事】自己破産すべき人とは?借金で死ぬな!手続き前に知りたいことまとめ


個人再生の場合

個人民事再生とは?

自身の財産が換価されてしまうようなことはありませんが、すべての返済義務がなくなるわけではありません。

所有している財産の評価額にもよりますが、債務を圧縮することによって、最低でも3年間で100万円を返済していくことになります。

その代わり、自己破産にある資格・職業制限や、免責不許可事由(ギャンブルなどで借金をしてしまった場合など)といったものが一切ありません。

【関連記事】個人再生とは?費用や流れ、デメリットのわかりやすい解説


メリット

自己破産には貸金債務などのすべての返済義務がなくなるというメリットがあります。

これに対して、個人再生の場合、債務が圧縮されるとはいえ、3年間は返済を継続しなければならないため、安定した収入が必要となってしまいます。

また、個人再生には自宅を守ることができる特例が定められていて、住宅ローンを支払いながら再生計画を行うことができます。

住宅ローンの債務が圧縮されるわけではありませんが、収入が安定していて、自身の持ち家を持っているサラリーマンには非常に適している手続きなのかもしれません。


デメリット

こうしてみると個人再生は、特にこれといったデメリットが見られないように思えてしまいますが、実際にはそんなことはありません。

住宅ローンなどの支払いをしている場合、債務が圧縮されたとはいえ3年間も支払いを継続するのはなかなか大変です。

借金から完全に解放されるまでには、3年間という努力がどうしても必要になってしまいます。計画通りに返済を続けるというのは並大抵のことではありません。

【デメリットについて詳しく知りたい方はこちら】
個人民事再生後に返済をしないとどうなる?


自己破産は最後の手段

個人再生すらできないほどに収入が不安定となってしまった場合、残された道は自己破産しかありません。

自己破産は債務整理手続きの中でも最後の手段です。

なるべく自己破産はしたくないという考えの方も多くいらっしゃいますが、どうしても返済ができない場合は仕方がありません。後ろめたい思いもあるかもしれませんが、免責決定さえ出てしまえば、もう借金に悩まされる日々から解放されることになります。

裁判所もかなり細かく借金をした理由や、明細資料の提出を求めてきますが、しっかりと手続きを踏むことができれば、免責決定は必ず後からついてきます。

どちらの手続きをとればいいかわからない……という場合は、弁護士や司法書士などの債務整理の専門家に相談してみることをオススメします。「相談だけなら無料!」という事務所も増えているので、利用してみてください。

司法書士による債務整理の無料相談

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事 この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます関連記事 ~この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます~

  • 個人民事再生後に返済をしないとどうなる?

    個人民事再生後に返済をしないとどうなる? 個人再生後、支払い遅れがあると、借金が免除されず失敗に終わってしまうので要注意です。どうしても支払いが困難な場合は、条件は厳しいですが、2つの救済手段を使って返済期限を延長することもできるので、検討してみてください。

  • 任意売却しても自宅に住み続ける方法とは?

    個人民事再生とブラックリスト|10年程度、事故情報が残る 残念ながら、個人民事再生を行うと自己破産と同様に信用情報機関のブラックリストに事故情報として掲載されてしまいます。そのため約10年は新規でカードを作ったり、新たにローンを組むことができません。

  • 個人再生の体験談|過払い請求を含めた小規模個人再生 M永さん(51歳男性)の個人民事再生(過払い金請求を含めた小規模個人再生)の体験談。自分でいくら借りたかわからないくらいカードキャッシングをしてしまったそうです。(9枚のカードで500万円)A社で借りられなければB社から借りて返す……

  • 小規模個人再生で債権者の反対が出たらどうする?

    小規模個人再生で債権者の反対が出たらどうする? 小規模個人再生は、債権者から過半数以上の反対が出てしまうと、裁判所は個人再生の認可を出すことができず、失敗ということになります。債権者から反対が出た場合は、給与所得者等再生という方法で、再度申し立てをすることになります。

ページのトップへ戻るページのトップへ戻る