過払い請求を個人でやるデメリットと注意点

せっかく過払い金が返ってくるなら、手続きの費用を抑えたいな。
法律事務所のCMでは「専門家にまかせれば安心」って言うけど、過払い請求って自分でできないのかな?

できるよ!

ただ、個人でやるとそれなりにデメリットがあるから

・個人で過払い請求をやるときの4つのデメリット
・ハマりやすい3つの注意点
・個人で過払い請求をした人の体験談

をお伝えするね。

過払い請求を個人でやる注意点とデメリット

過払い請求は、専門家に頼まなければできないわけではありません。

「専門家へ支払う費用」と「自分で過払い請求をする労力」を天秤にかけて、自分の労力が勝る人がいると思います。

ただし、ちょっとしたコツや知識が必要になってしまいますので、事前準備をする意味でもこちらで注意点の確認をしてみてください。

めちゃくちゃ簡単に説明すると、過払い請求には3つのステップがある。

1.取引した貸金業者・カード会社から取引履歴を取り寄せる

2.正しい利息で過払い金がないか引き直し計算を行う

3.貸金業者・カード会社と交渉して過払い金を返してもらう

3ステップって聞くとボクにもできそうだけど、交渉ってところが難しそうだね。

個人で過払い請求する4つのデメリット

個人で過払い請求すると得られるメリットは費用がかからないことです。

弁護士や司法書士に依頼すると手数料=報酬が発生しますが、個人で行なった場合は戻ってきた過払い金はすべて自分のものになります。

しかし、個人で過払い請求するには3つのデメリットがあることを知っておかなければなりません。

「これから自分で過払い請求をするか迷っている」という方は、下記のデメリットとメリットを比べてみてください。

過払い請求の知識が必要

専門家に依頼する場合は、1度事務所を訪れて30分~長くて1時間程度手続きをするだけで自分でやることはおしまい。

後は普通に過ごして、過払い金が戻ってくるのを待つだけです。

個人で手続きする場合は、書類を集めたり貸金業者と交渉したりするテクニックも必要です。

裁判所に出す書類をつくるのは、何も知らない我々一般人にとってなかなかとっつきにくいもの。

個人で手続きをする方で、手続きに関する話を聞きたい・相談したい方は、裁判所にいる裁判所書記官に相談するとよいでしょう。

家族に過払い請求をすること・借金の存在がバレる可能性がある

貸金業者と個人でやりとりする場合、書類が家に届くので家族に借金をしていること(していたこと)や過払い請求をしていることがバレてしまう可能性があります。

任意での交渉がスムーズに進まない

消費者金融やカード会社と個人で交渉される方もいらっしゃいます。

しかし、個人対会社の(裁判所を通さない)話し合いのため、任意での交渉がうまくいかないことが多いです。

よくあるのが「過払い金の額をかなり下げてくる」ということ。

法律家相手には8割返還する貸金業者でも、個人が相手だと2割しか返還しないということがザラにあるそうです。

個人だと思ってナメてくるってこと!?ひどい!

裁判(調停)となった場合、ご自分でやるのは非常に面倒で大変です。

任意での交渉ではなく裁判(調停)になった場合、会社を休む必要があるかも

任意での交渉に納得できず、裁判(調停)での手続きとなった場合、裁判所は基本的に平日の9時~17時までの間で手続きを行なうため、平日がお休みでない方は、裁判(調停)の当日、仕事を休まなければいけません。

「多少費用は取られてもわずらわしいことはプロに任せる」というのが効率的でいいんじゃないかなって博士は思うよ。

個人で過払い請求をする時の3つの注意点

取引履歴の引き直し計算には注意が必要

過払い請求の第一歩として、貸金業者には過去~現在までのすべての取引履歴を出してもらう必要があります。

親切な貸金業者であれば、すでに引き直し計算(過去の高い利息を現在の利息にしたもの)した取引履歴を出してくれるところもありますが、やたら見づらい取引履歴を出してくる意地悪な貸金業者もあります。

専門家からの履歴開示請求の場合は、貸金業者側も過払い請求を免れることはできないと判断しますが、個人が相手となると親切に引き直し計算をしてくれません。

素人は引き直し計算でつまずくと考えているのです。

しかし、現在ではネット上では簡単に引き直し計算ができるソフトも出回っていますので、これらを使って正確な過払い金を計算しましょう。

当サイト(シャッキン博士と学ぶ借金解決法)の過払い金の無料計算機はこちら

【関連記事】過払い金の引き直し計算とは?一連計算と個別計算

貸金業者との任意交渉には注意が必要

過払い請求を任意で請求するとなれば、むこうは最初から満額提示は絶対にしてきません。

昨今では、専門家が請求をしても満額提示はほとんどありませんので、個人であればならおさらです。

貸金業者は足元を見てきたり、やたら強気できたりと、任意交渉段階で納得のできる金額提示はないといっても過言ではありません。

もちろん、無理にむこうの和解内容を聞きいれる必要は一切ありませんので、納得できないのであれば、とことん請求するのが正しい対応の仕方です。

過払い請求訴訟には注意が必要

貸金業者側と任意交渉で和解にいたらなかった場合は、もはや解決策は裁判提起をするしかありません。

過払い金返還請求訴訟について

訴額(請求金額)が140万円以下の場合は簡易裁判所、円以上の場合は地方裁判所に裁判提起することになります。

訴状などはネット上にひな形が出ていますし、過払い請求に関する書籍もたくさんありますので、そちらを参考にするようにしましょう。

また、訴状提出後に裁判手続きのことでわからないことがあった場合は、裁判所の担当書記官に遠慮なく聞くようにしましょう。

本人訴訟の場合は、裁判官も書記官も親切に対応してくれることがほとんどですし、まして過払い訴訟なんてものは負ける要素がありません。

これらに注意しながら、過払い請求を自分で検討してみるのもいいかもしれません。

もちろん無理だと感じたら、途中から専門家にバトンタッチすることもできます。

現在はリーズナブルな料金で過払い請求をしてくれる司法書士や弁護士も増えてきたので、一度相談してみるのがいいと思います。

その際は「相談は無料」という弁護士さん、司法書士さんに聞いてくださいね。

依頼するかはわからないけど、専門家に相談してみたいという方は当サイト(シャッキン博士と学ぶ借金解決法)の「過払い金の無料相談」をご利用ください。

法学部出身だったので自分で過払い請求してみた体験談

調べたり手続きをする時間を取れる方の中には、自分で業者相手に過払い金請求する人もいます。

今回は法学部出身のAさんに「自分でやった過払い金請求」についてインタビューしてみました。

31歳 自営業 Aさん3社から15万円の過払い金を請求できました

Aさんの借金遍歴と返ってきた過払い金

 借入額過払い金
アイフル30万円8万円
アコム30万円5万円
本田チヨ(学生ローン)20万円1万円

借金や過払い請求をしたきっかけ、事前に不安だったことを教えてください。

大学時代に消費者金融から借りており、バイト代のほとんどを返済しておりました(結局は全額しっかりと返しました)。

請求前は、過払い金がしっかり戻ってくるかどうか分からなかったですし、もしかしたら過払い金返還請求をする事によってなんらかの不利益を被る可能性があるかも……と不安でした。

また、色々と面倒な書類なども書いて簡易裁判までは覚悟したのですが、相手方によっては本訴される可能性もあったので、その辺が不安でした。

過払い金返還請求をしたきっかけはやはり、最高裁の判決が出てCMなどでも弁護士事務所さんや司法書士事務所さんが大々的に宣伝をしていて気になったからでしょうか。

返済は終わっていたのですが、インターネットで調べますと簡単にできるという事が分かり、当時は会社員だったのですが、仕事が終わってからこつこつとネットサーフィンで情報を集めて思い切って自分でやりました。

過払い金請求でいくら戻ってきましたか?

私の場合は、過払い金がアイフルが8万円程度、アコムが6万円程度、本田チヨと言う会社が1万円程度でした。

それぞれの会社に取引履歴を請求⇒専用のソフトみたいなのに「いついくら借りて、いついくら返して」などを記入していけば勝手に計算してくれました。

それぞれの会社に電話して、上記の過払いを返してほしいと言うと「いくらですか」と聞かれましたので、それぞれの価格を言いました。

本当は上記に5パーセントの利息もつけるそうだったのですが「それをする場合は訴訟してくれ」と言われましたので、端数を切り捨てる事で和解をしました。

アイフル、アコムからはそれぞれ、2か月ぐらいで振り込まれ14万円が取り返せました。

本田チヨという会社については、破産してしまい、過払いの請求ができなくなり、破産管財人から1200円ぐらいの配当といいますか、過払い金が1年後ぐらいに振り込まれました。

自分で作業した時間は10時間くらいだったと思います。

なるほど。過払い利息までは請求しなかったんですね。

過払い金請求した後、なにか変わりましたか?

過払い金返還請求のデメリットは、やる前は何かと困る事があるのではないかと不安に思っていましたが、全く不利益を被る事はありませんでした。

家族にばれるという点では、和解書が送られてきた時にそれを家族に見られてしまったぐらいで他はありません。

訴訟等をする場合は、裁判所にいったり、弁護士さんと打ち合わせしたりと大変だと思いますが、個人で和解しましたので、私の場合は困った事は発生しませんでした。

過払い請求訴訟まで行うと満額まで取り戻したり過払い利息を回収できるかもしれませんが、訴訟は時間・手間・費用がかかってしまいます。訴状や書証などの提出も必要になるので専門家に相談した方がいいでしょう。

【関連記事】過払い金返還請求訴訟とは?過払い訴訟のデメリット

個人で過払い請求しようとしている人にアドバイスをお願いします。

弁護士さんや司法書士さんに頼むと30%ぐらいは成功報酬として払わないといけないそうです。

しかし、自分でやると100%は取れないと思いますが(私の場合は端数を切り捨てで和解)、弁護士さん等に頼むより実入りがもしかしたら多くなるかもしれません。

個人でもできるので、ぜひ個人で調べて頑張ってほしいと思います。

Aさん!ありがとうございました。

一般的に専門家に支払う報酬は20%程度のところが多いのですが、個人で過払い請求すると交渉の際に過払い金額をかなり下げてくる貸金業者もあるため、個人でやった方が得するとも一概には言えないんです。
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