期限の利益喪失とは?遅延損害金利率で過払い金がなくなる?

過払い請求に関する「期限の利益喪失」とは?

期限の利益喪失が起きると過払い金が戻って来なくなる!?

過払いについて調べていると期限の利益喪失といった言葉を見かけることがありますが、ぱっと見ではあまり意味がわかりません。

そもそも期限の利益というのは、期限が定められていることによって債務者が受けることとなる利益のことをいいます。

借金の返済期限が設定されている場合、債務者はその期限までは返済する義務が生じることはありませんし、債権者から返済を求められることもありません。これが期限の利益です。

つまり期限の利益を喪失するということは、即座に債権者から返済を求められてしまうということです。

博士、今回は難しい用語がいっぱいでてくるね(汗
太郎くんでもなんとかわかるように説明するから。博士、頑張るから!

過払い訴訟における期限の利益の喪失とは?

過払い訴訟では、貸金業者からの期限の利益喪失特約について争われることがあります。

貸金業者側は期限の利益が喪失した場合の特約として、基本契約書に遅延損害金利率を設定していることがあるのです。

【関連記事】借金の遅延損害金とは?滞納しても過払い請求できる

遅延損害金の利率は、上限法定利率の1.46倍まで請求できてしまうため、この特約の主張が裁判にて認められてしまうと、取引のほとんどを1.46倍の利率で計算されてしまい、過払い金がほとんどなくなってしまうこともあります。

えっ……そんな…「過払い金が発生してない」って言われちゃうの?
うーん。基本的には貸金業者側の主張が認められないことが多いかな。

信義則(誠実さのこと)に反するとして、この主張が認められることはほとんどありません。

ただし、そのためには貸金業者側の主張について、しっかりと否認・反論を行わなければならないとされています。

最高裁の判決は2つ出ている

期限の利益喪失特約について過去に最高裁が出した判決は、貸金業者の主張を認めたもの退けたものと、2つの判例が出ています。

とはいえ、基本的には貸金業者側の主張(遅延損害金利率で計算するので過払い金はない!という主張)が認められることは、ほとんどないことに変わりはありません。

しかしながら、どうしてもケースバイケースな側面があり、確かな法律知識にもとづいた否認や反論が必要となってしまいます。

個人での過払い訴訟に臨んでいた場合、それらにすべて対応できれば良いのですが、期限の利益喪失についての争いが具体化してきてきたら、敗訴してしまう可能性もありますので、専門家への相談を検討したほうがいいかもしれません。

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貸金業者によっては一審だけで終わらないことも

過払い訴訟にて、今回のように最高裁の判断がわかれているような争点があった場合、貸金業者側も過払い金の支払いは極力抑えたいと判断するため、一審(最初の裁判)だけでは終わらず、控訴をしてくることがあります。

控訴というのは、日本の三審制の特徴で、二回までは再度の審理を要請することができるというもので、控訴の次は上告をすることが可能となっています。

意地の悪い貸金業者の場合は、一審だけで終わらないことも十分に考えられ、余計な時間も手間も取られてしまいます。

貸金業者側はこれを狙っている節もありますので、あまりにも長引いてしまいそうな場合は、専門家に任せてしまったほうが精神的・肉体的負担は激減するといえます。

なるほどー。貸金業者やカード会社も過払い金を返還したくなくて必死なんだね。
そうだね。多くの貸金業者が過払い金の返金に耐えられなくて倒産しているから、少しでも過払い金を払わないようにしたり、減額するのに必死なんだ。

そうそう。過払い金が発生しても、請求先の貸金業者やカード会社が倒産したり、最後の取引から10年が経過していると過払い請求できなくなっちゃうから、心当たりのある人は早く過払い金がないか調べてみてね。
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