自己破産の家族への影響|ローンは組める?進学や就職は?
記事の最終更新日:2021年10月06日
カテゴリ:自己破産について
お兄ちゃんの借金がどんどん膨れ上がっていくけど、自己破産なんてしたら、ボクや家族にも影響が出るんじゃないかな?
奨学金が借りられなくなったり、車や家を買うローンを組む時に「○○の家族だからダメ」みたいなことになったらどうしよう……。
私のパパは10年前くらいに自己破産したけど、家族に影響はほとんどなかったわ。
奨学金も借りられたし、就職もできたし、ローンも組めたわよ。
花子ちゃんの言う通りだよ。自己破産は個人でするものだから、保証人になっていなければ家族に影響がないんだ。
今日は、自己破産の家族への影響について解説していくよ。
も く じ
保証人ではない家族には、自己破産の影響はありません

借金を返す見込みがなく自己破産を考える時「パートナーや子どもや親に影響がないか?」と不安になる方は多いです。「家族に迷惑をかけるわけにはいかない」と借金問題を解決する債務整理手続きを踏み出せずにいる方もいるでしょう。

自己破産の影響を受けるのは個人だけです。
保証人になっていなければ破産後の生活にも影響はほとんどありません。
自己破産は原則、申し立てをした本人に対してのみ効果があり、家族への影響はほとんどありません。
自己破産の本人への影響
1.個人信用情報(俗にいうブラックリスト)に「自己破産をした」記録(事故情報)が、破産手続の開始決定から10年未満掲載される
→事故情報が消えるまでは、新たにローンを組んだり・カードをつくったり・お金を借りたりできない
2.車や家、生命保険の解約返戻金など「20万円を越える財産」は処分される
3.裁判所から自己破産の開始決定を受けてから、免責決定が確定するまでの間(3か月~半年程度)、制限を受ける職業や資格がある
→自己破産の職業や資格制限まとめ
4.官報の「破産・再生欄」に掲載される
→官報を見る機会があるのは、信用情報機関や闇金業者、区や市役所の税担当者くらいだから「官報を見られてバレる」ということはほぼない
連帯保証人・保証人だった場合は注意
ただし、家族の誰かが連帯保証人・保証人になっている場合、自己破産した本人が免責(自己破産を裁判所に申し立てて借金の返済義務を免除してもらう)を受けても、連帯保証人・保証人にも取り立てが来てしまいます。

でも、子どもの私やおじいちゃん・おばあちゃんには何の影響もなかったわ。
【関連記事】保証人と連帯保証人の違い
自己破産すると、家族の財産はどうなる?
住宅や車などの財産が自己破産の申し立てをした本人名義の場合、換金できる20万円以上の財産は処分されてしまいます。
しかし、保証人になっていない家族の名義の財産が処分されることはありません。

そもそもうちは駅から10分くらいのところにあるし、車もいらなかったのかも。
【関連記事】自己破産すると家財道具に赤札を貼られて差し押さえられる?
自己破産後、家族はローンを組める?
先ほど書いたとおり自己破産を申し立てた人は、信用情報に事故情報が掲載されます。
金融機関は信用情報をチェックして審査するため、事故情報が消えるまで10年程度はローンを組んだり、新しくクレジットカードをつくったりすることができません。
しかし、家族の信用情報には影響がないため、お金を借りたりローンを組むことは可能です。
自己破産した家族は奨学金を借りられる?
奨学金に関しても、自己破産した本人でなければ問題なく借りることができます。

自己破産した家族の進学や就職に影響はある?
「自己破産した」という記録は自己破産申し立てをした本人の信用情報や官報に掲載されますが、信用情報は10年程度で消えますし、官報を見る人はほとんどいません。
よって、家族の進学や就職には問題がありません。

自己破産手続きの流れやデメリットについて詳しくはこちら
自己破産すべき人とは?手続き前に知りたいことまとめ
LINEで「過払い金チェックや借金減額診断・相談」ができるようになりました!
下記のボタンから「博士の相談所」を友だち登録すると、無料で利用できます
受付時間:平日10:00~19:00 時間外のメッセージは、折り返します


タグ: | ブラックリスト(信用情報) 知識・用語解説 自己破産 |
---|
関連記事 ~この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます~
-
自己破産後の生活はどうなる?父が自己破産した娘が語る! 自己破産は原則、申し立てをした本人に対してのみ効果があり、家族への影響はほぼありません。ただし、家族の誰かが連帯保証人・保証人になっている場合、自己破産した本人が免責(自己破産を裁判所に申し立てて借金の返済義務を免除してもらう)を受けても、取り立てがきてしまいます
-
自己破産の成功事例|警備員でも自己破産後に復職できた体験談 自己破産は原則、申し立てをした本人に対してのみ効果があり、家族への影響はほぼありません。ただし、家族の誰かが連帯保証人・保証人になっている場合、自己破産した本人が免責(自己破産を裁判所に申し立てて借金の返済義務を免除してもらう)を受けても、取り立てがきてしまいます
記事の最終更新日: 2021年10月06日
サイト内検索
気になる用語・キーワードから、記事を検索できます
人気記事ランキング
カテゴリランキングカテゴリの人気記事ランキング
-
1
多重債務を抱え返済日や督促に追われながらも、自己破産や個人再生に踏み出せない方がいます。 「誰かに知られたらどうしよう」 「債務整理したのが周りにバレたら生きていけない」 そんな言葉をよ...
-
2
【2021年3月15日 更新】自己破産しなくても、その借金を解決できるかも 今から10年以上前、私が中学生の頃にパパが自己破産したの。ママが連帯保証人だったから、夫婦...
-
3
【6月21日 更新】情報の削除にビットコインを要求する「新・破産者マップ」について追記しました 2019年3月『破産者マップ』というサイトとGoogleマップ(編集されたマイマップ)が公開さ...
総合ランキング
-
1
多重債務を抱え返済日や督促に追われながらも、自己破産や個人再生に踏み出せない方がいます。 「誰かに知られたらどうしよう」 「債務整理したのが周りにバレたら生きていけない」 そんな言葉をよ...
-
2
【2021年3月15日 更新】自己破産しなくても、その借金を解決できるかも 今から10年以上前、私が中学生の頃にパパが自己破産したの。ママが連帯保証人だったから、夫婦...
-
3
2020年4月から個人の保証人のルールが大きく変わる! 2017年5月に成立した「民法の一部を改正する法律」が2020年4月1日から施行(適用)されました。 この法改正には、個人が保証...