ローンとリースの違いとは?完済後の所有権は誰のもの
記事の最終更新日:2020年04月02日
カテゴリ:借金解決のための豆知識
代表的な分割払い方法「ローン契約とリース契約」を解説します!

物やサービスを購入する際には、その場で一括現金払いの方法か、分割納付が可能な場合があります。分割納付の代表的なものはローン契約とリース契約があります。このふたつは似て非なるもの。どのような違いがあるので、以下、確認していきたいと思います。
ローンとリース契約では、完済後に所有権が誰のものになるかが異なります。
【ローン契約】契約者自身の所有物になる
【リース契約】リース会社の所有物のまま。契約者は賃借権があるのみ
例えば、自動車を購入した場合、自動車ローン(カーローン)は完済すれば、最終的に自分の所有物になりますが、自動車リース(カーリース)については、完済しても契約者自身の所有物にはなりません。

あくまで、所有権はリース会社にあり、リース会社が契約者に長期賃貸をしている状態。例えるなら、「長期レンタカー」のような状態です。毎月一定金額を支払うものの、契約者自身に所有権が移ることはありません。車を使用する権利のみ、契約者は持つことができるのです。
ローンで購入した場合と、リース契約の場合の違いは?
先ほどの、自動車の例をそのまま活用して確認していきましょう。
自動車を購入する際、Aさんはローンで分割契約をしました。Bさんはリース契約。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
ローン契約をした、Aさんの場合
頭金の取扱い
総支払額から、頭金を差引いた残高について月々の支払金額を決定
月々の諸費用について
ローン返済だけでなく、ランニングコスト(自動車税、車検代、自動車保険等)の負担が必要。
自動車を維持するためには、税金やメンテナンス費用として諸経費が必要です。年間通じると数十万円程度のまとまった金額がローン金額に上乗せして必要となります。
ローン満了後
Aさんの判断で自由に選択することが可能。
リース契約をした、Bさんの場合
頭金の取扱い
総支払額から、リース満了時の「予定残存価格」を差引いた残高について月々の支払金額が決定
リース満了時の車の価値を「予定残存価格」として算出します。リース満了後は、リース会社に自動車を引き渡さなければならないので、「頭金」と「買取り価格」がすでに考慮されたうえで月々の支払金額が設定されています。
月々の諸費用について
・ランニングコスト(自動車税、車検代、自賠責保険等)も込みの料金設定が多い。場合によっては自動車保険料も組み込むことが可能。
燃料費や部品の交換代など最低限の出費に抑え車を維持することができます。
リース満了後
以下4つの手段のうち、いずれかを選択することになります。
(1)再リース契約(新しい車での新規リース契約)
(2)リース契約の延長(今までの車でリース契約を延長)
(3)「残存価格」を支払い買取り(今までの車を買取る)
(4)リース会社に自動車を返還(リース契約の終了)
それぞれ、車検のタイミングや自己資金の状況によって、どの手段が最適かを判断していくことになります。
一見に似ている「ローン契約」と「リース契約」。それぞれメリットデメリットがありますので、特徴をしっかり抑えてから活用していきたいですね。
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